能登の珪藻土からなる自然の造形 見附島
別名「軍艦島」とも呼ばれる高さ28m・周囲400mの奇岩。
約1400万年前~約500万年前の地質の珪藻泥岩からなる島で、
長年の風化・浸食により現在の形になっています。
見附島のある能登半島の珠洲市は珪藻土の産地です。
珪藻土は吸水性に優れ、土の重さと同じくらいの水を中に蓄えることができるので、
その特性を活かして、バスマットやコースターの製品素材として使用されたりもしています。
水を蓄える珪藻土は植物の生育にもよい環境を与えてくれるため、
見附島のてっぺんには松や椿などの原生林が覆い茂ります。
また、島の上にはもともと見附神社(見附弁財天社)という社がありました。
1993年の能登沖地震で社殿が倒壊し、海上の鳥居だけになりましたが、近年、見附海岸に社殿が造営され遷座しています。
引き潮の時間帯には、200m程続く踏石を渡って島の近くまで歩いていくこともできます。
間近で見ると、長い年月をかけて作られた自然の造形に迫力を感じられます。
夜には島がライトアップされ幻想的な雰囲気に。
夏は海水浴場としても賑わい、キャンプやシーカヤックを楽しめます。